梅雨時期の体の変化と、庭の梅が教えてくれること

雨が続く季節になりました。
庭の緑が深くなり、土が潤い、植物たちが静かに力を蓄えるこの時期。でも一方で、なんとなく体が重い、頭がぼんやりする、気力がわかない⸺そんな不調を感じる方も多いのではないでしょうか。
実はそれ、あなたの体が季節の変化に正直に反応しているサインです。
今回は、梅雨が体に与える影響と、古来から日本人が梅雨時期に活用してきた「梅」の力についてお伝えします。
梅雨になると体はどう変わるのか
湿気と「湿邪」
東洋医学では、梅雨の時期に増える湿気を「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。
湿邪は体内に入り込み、気(エネルギー)の巡りを滞らせると考えられています。
その結果として起こりやすい症状が以下です。
体のだるさ・重さ⸺手足が重く感じる、動くのが億劫
むくみ⸺顔や足がパンパンに張る
消化不良・食欲不振⸺胃腸の働きが鈍くなる
頭痛・頭重感⸺頭にモヤがかかったような感覚
気分の落ち込み⸺やる気が出ない、憂鬱な気分が続く
気圧の変化が自律神経を揺さぶる
梅雨は気圧が不安定になりやすい季節です。気圧が下がると、自律神経のバランスが乱れ、副交感神経が優位になります。
その結果、眠気・倦怠感・片頭痛などが起きやすくなります。いわゆる「天気痛」と呼ばれる症状で す。
腸内環境の乱れ
高温多湿の環境は、腸内の悪玉菌が増えやすい条件でもあります。腸内環境が乱れると、免疫力の低 下・肌荒れ・メンタルの不安定さにもつながります。
庭の梅が、梅雨の体を助ける
「梅は三毒を断つ」という言葉があります。
食べ物の毒・水の毒・血の毒⸺この三つを梅が解毒するという意味で、古来から日本人は梅雨の季節に梅を活用してきました。
梅の主な効能
1 クエン酸による疲労回復
梅に豊富に含まれるクエン酸は、体内のエネルギー代謝を助け、疲労物 質(乳酸)の蓄積を防ぎます。
梅雨時期のだるさ・疲れに直接アプローチできます。
2 殺菌・抗菌作用
梅に含まれるカテキン酸・ムメフラールには強い殺菌作用があります。食中毒が増える季節に、梅干しをお弁当に入れる習慣はまさに先人の知恵です。
3 胃腸の働きを整える
梅の酸味は胃液の分泌を促し、消化を助けます。食欲不振・胃もたれが気になる梅雨時期に最適です。
4 血流改善
ムメフラールという成分が血液をサラサラにし、血行を促進します。むくみや頭痛の緩和にも効果が期待できます。
5 自律神経の安定
梅の香り成分(ベンズアルデヒド)にはリラックス効果があり、気圧変化による自律神経の乱れを和らげる作用があるとされています。
庭に梅の木を植えるということ
梅の木は、庭木として非常に優秀です。 春には美しい白やピンクの花を咲かせ、初夏には実を収穫できる。観賞用としても実用的にも、一年を通じて暮らしに寄り添ってくれる樹木です。
項目 内容
樹高 3~10m(剪定でコントロール可)
開花期 2~3月
収穫期 6月(青梅)~7月(完熟梅)
日当たり 日当たりの良い場所を好む
育てやすさ ★★★★☆
椎乃庭では「食べられる・使える庭木」として梅の植栽をご提案することもあります。花を楽しみ、 実を収穫し、健康に役立てる⸺これこそが暮らしに寄り添う庭づくりです。
今すぐできる梅雨の養生レシピ
梅シロップの作り方
梅雨の時期に仕込む定番の保存食です。炭酸水で割るだけで、夏の疲労回復ドリンクになります。
材料(作りやすい分量)
青梅:1kg
氷砂糖:1kg
保存瓶:4L程度
作り方
1. 青梅を水洗いし、竹串でヘタを取り除く
2. 水気をしっかり拭き取る(カビ防止のため重要)
3. 清潔な保存瓶に梅と氷砂糖を交互に入れる
4. 冷暗所で保存し、毎日瓶を揺すって砂糖を溶かす
5. 10~14日ほどでシロップが完成
飲み方:シロップ1に対して炭酸水や水4で割る。食前に飲むと消化促進・食欲増進に。
梅干しのお茶(梅醤番茶)
体が冷えてだるい日、胃腸が疲れているときに。
材料(1杯分)
梅干し:1個
醤油:数滴
番茶(ほうじ茶):200ml
作り方
1. 湯呑みに梅干しを入れ、箸でほぐす
2. 醤油を数滴たらす
3. 熱い番茶を注いで完成
シンプルですが、体の芯から温まり、胃腸をととのえてくれる一杯です。
椎乃庭からひとこと
梅雨の庭を歩くと、雨粒をまとった葉が光を受けてきらきらしています。
植物たちにとって梅雨は「恵みの季節」。土に水分が満ち、根が力を蓄える大切な時間です。
私たち人間も同じで、梅雨のだるさは「休みなさい」「内側を整えなさい」という季節からのメッセージかもしれません。
庭の梅の実を手に取りながら、ゆっくりと仕込みをする時間⸺そういう暮らしのリズムを、庭が教えてくれると思っています。
「梅の木を植えてみたい」「暮らしに役立つ庭づくりを相談したい」という方は、ぜひ一度ご連絡ください。
まとめ
梅雨の体の変化 梅で対策できること
だるさ・疲労感 クエン酸で疲労回復
むくみ 血流改善・利尿作用
食欲不振・消化不良 胃液分泌促進
頭痛・自律神経の乱れ 香り成分でリラックス
気分の落ち込み 腸内環境の改善
この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的アドバイスではありません。体調に不安のある方は医師にご相談ください。
椎乃庭株式会社 千葉県を拠点に、花・植物・石・レンガなどの自然素材を活かした庭づくりを手がけています。
shiinoniwa.com
@shiino_niwa








