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自然石による土留。

現代の住宅環境において、スペースの確保や施工性のしやすさからか、いつしか住宅地からその姿を見せなくなってきた、石積みによる土留めですが、長い目で見れば、強度、安定性、見た目に関して、優れた材料ではあるものの、その扱いは難しい材料と言えるでしょう。

ブロックの自重の強度により、面で土圧に対抗するのと違い、石の噛みあわせによって組み上げていく石積みは隙間がどうしても開く分、点の繋ぎ合わせで土圧に対抗する構造になっています。

水と空気の通り道を確保した石積みの土留では降水や地震に強く、特に地震の揺れ等により石の噛み合わせの強度が増していきます。

現代土木の発達により、アスファルト舗装や園路舗装などによる環境の変化によって、本来の土圧に対抗するだけの機能が落ちる様な環境になってしまいましたが、植物との組み合わせにより強度を高める事ができます。

現代土木、古代土木、どちらが良いとも言い切れませんが、椎乃庭は古代土木を追求しております。

 

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