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スペースがある事の重要性。

庭という空間にスペースがあることは、現代の忙しい生活において非常に重要な意味を持っています。

日々生活をしているといつの間にか物が増えたり、散らかってしまったりと、空間にスペースがなくなり、景色が散らかってしまう事も少なくないと思います。

そんな中、日々私が提案で気を付けている事、それは何もない空間を作る事(開けた空間)です。

庭という限られたスペースで可能性は無限大にあり、つい色々な要素を取り入れたくなってしまいますが、実はこれをする事が中々難しいのです。

庭づくりにおいても、植物や装飾品を詰め込むことに夢中になってしまう、気づけば雑多で窮屈な印象になりがちになってしまうのです。

これは様々な商品や植物を目にする機会が多くなった事によるものかと思いますが、庭に適度な空間を持たせることは、全体の美しさと機能性を高めるために非常に重要な事なのです。

今回は、計画に程よく空間を作ることの重要性について代表的な内容を紹介していきますね。

まず、庭に空間を設けることで得られる最大のメリットは、視覚的な調和です。庭が雑多になると、どこを見てもごちゃごちゃして落ち着かない印象を与えてしまいます。しかし、適度な空間を作ることで、各植物や装飾が際立ち、全体のバランスが整います。これにより、庭全体がまとまりのある美しい景観を作り出し、見る人に安らぎと癒しを提供します。

さらに、庭に空間を設けることで、機能的な動線を確保することができます。例えば、花壇や植栽の間に歩道や作業スペースを設けることで、庭の利用がスムーズになり、作業効率も向上します。また、歩くためのスペースがしっかりと確保されていると、庭全体が広々と感じられ、より使いやすく居心地の良い空間になります。

植物の健康を保つためにも、空間を持たせることは欠かせません。植物が過密に植えられていると、日照や風通しが悪くなり、病害虫の発生リスクが高まります。空間を設けて適度な間隔で植物を配置することで、各植物が十分な日光と風を受けることができ、健康に育ちやすくなります。結果として、庭全体が長期的に美しく保たれるのです。

心の余裕とリラックス効果を高めるためにも、庭に空間を作ることは重要です。余白がある庭は、視覚的にも開放感があり、そこにいるだけで心が落ち着く空間となります。ベンチを置いたり、広がる空を眺められるスペースを作ったりすることで、庭は単なる屋外スペースではなく、心を癒す特別な場所になります。

また、庭に空間があることで、デザインの自由度が高まるというメリットもあります。スペースがあることで、季節ごとに植え替えをしたり、新しいデザイン要素を取り入れたりする余地が生まれます。飽きたときにはレイアウトを変更したり、新しい植物を追加することが容易になるため、庭を長く楽しむことができます。

さらに、空間を利用してプライバシーを向上させることも可能です。生垣やフェンスだけでなく、植栽の配置を工夫することで、外部からの視線を遮りつつ、居心地の良いプライベート空間を作り出せます。これにより、庭で過ごす時間がよりリラックスできるものになるでしょう。

最後に、庭に空間を持たせることで、庭全体の価値が高まるという点も見逃せません。雑多で混沌とした庭よりも、空間をうまく活用し、バランスが取れた庭の方が、見た目にも高く評価される傾向があります。これは、家全体の美観を引き上げる効果もあり、不動産としての価値を高めることにもつながります。

このように、庭に空間を作ることは、視覚的な美しさや機能性を高めるだけでなく、植物の健康や居住空間としての快適さ、さらにはプライバシーの確保や資産価値の向上にも大きく寄与します。庭づくりの際には、あえて「空間」を意識的に設けることで、より魅力的で長く愛される庭を作り上げることができるでしょう。

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