常緑樹の落葉時期

一般的に常緑樹は葉っぱが落ちないものと認識されている方も多いのですが、実際は新芽がでる前後で常緑樹でも、実は葉が落ちる「部分落葉」をするものがあります。これは一般にあまり知られていませんが、常緑樹の健康管理には欠かせない知識です。以下、代表的な常緑樹の落葉時期と落葉の程度について説明します。
1. シマトネリコ(Fraxinus griffithii)
落葉時期:春~初夏(4月~6月頃)
落葉の程度:部分落葉(古い葉が入れ替わる)
特徴:シマトネリコは「常緑」と言われますが、春になると前年の古い葉を落とし、新芽と入れ替わります。春に葉が黄色くなって落ちるため、「病気かも?」と心配されることがありますが、これは正常な生理現象です。
2. ソヨゴ(Ilex pedunculosa)
落葉時期:初夏(5月~7月頃)
落葉の程度:少量の部分落葉
特徴:春から初夏にかけて、古い葉を少しずつ落としながら新しい葉が出てきます。完全に裸になることはなく、目立ちにくい落葉が特徴です。
3. キンモクセイ(Osmanthus fragrans)
落葉時期:春~初夏(3月~5月頃)
落葉の程度:部分落葉(全体の20~30%程度)
特徴:開花後、春に古い葉を落とします。落葉量が多いと、樹勢が弱っている可能性があるため注意が必要です。
4. ヤマモモ(Myrica rubra)
落葉時期:冬~春(12月~3月頃)
落葉の程度:部分落葉(約30%程度)
特徴:冬に古い葉が落ち、新芽が出る準備をします。落葉量が多いと水不足や肥料不足の可能性があります。
5. オリーブ(Olea europaea)
落葉時期:春~初夏(3月~5月頃)
落葉の程度:部分落葉(5~15%程度)
特徴:新しい葉が出る時期に古い葉が自然と落ちます。春に一気に葉を落とすことがあるので、びっくりする方も多いですが、通常の生理現象です。
6. クスノキ(Cinnamomum camphora)
落葉時期:春(4月~5月頃)
落葉の程度:大量落葉(50%以上)
特徴:クスノキは一斉に葉を入れ替えるため、春に大量の葉が落ちることがあります。その後、新しい葉が一気に生えてくるので、健康な証拠です。
7. タブノキ(Machilus thunbergii)
落葉時期:春(4月~6月頃)
落葉の程度:部分落葉(約30%程度)
特徴:古い葉を落としながら新しい葉が成長します。特に春先には目立つ落葉があるものの、新緑の芽吹きが強く、すぐに葉が茂ります。
まとめ
多くの常緑樹は、春~初夏にかけて古い葉を落として新しい葉と入れ替える「部分落葉」を行います。
落葉量が多すぎる場合は「病気・ストレス・肥料不足」などの可能性もあるため、適切な管理が必要です。
庭木の落葉で不安を感じたら、季節や木の特性を考えて、剪定や施肥で健康を維持することが大切です。