丸太材加工。
ケヤキの伐採から1年。
最低限、材として使用可能な状態にまで乾燥が進んだ原木。
今回手伝いの現場ではありますが使えそうな現場に巡り合えました。
そんな現場の作業内容は門の移設。
材の腐れ具合を確かめながら可能であれば既存の柱を使い移設するという仕事内容となっていて、予定としては左前の柱1本の接ぎ木と左後ろの柱1本の取り換えでした。
今回の目的は移設。
すでに老朽化により傾いていた門を一度水平に立て直し既存の柱の位置や高さ等の正確な位置だしからはじめる必要がありました。
製材によって四角くなっている柱や板材を扱うのとは違い反りのある材を扱うのには1手間も2手間も必要となる今回の作業はやはり確認、確認の作業で地道にコツコツ大工仕事の現場となりました。
今回の私が関わる仕事はここまで、手間の掛かるだけに無くなってしまいがちな立派な門ですが残すという決断をして頂いたおかげで貴重な経験をさせて頂きました。
最後の報告となりましたが1年の乾燥を経て製材を行った結果、門を支える土台としては材の状態が不向きとされ今回の現場では使用する事を断念しました。
残念な結果とはなりましたが本来の目的である移設が無事済んだのでほっと一息となりました。
またいづれ何処かで使うタイミングがある時の為に材を育てていきたいと思います。